Department of Financeについて

専攻紹介

テキサス大学のファイナンスデパートメントは、全米で初めて設置されたReal Estate Concentrationや全米唯一のEnergy Finance Concentrationがある等、そのユニークさに特徴があります。あわせてMBA Investment FundやREIT Fundといったハンズオンの経験も豊富にあります。McCombsの約40%が選択するFinance Concentrationのニーズに応える豊富な授業が用意されています。

 

Energy Finance Concentrationについて

当校Department of Finance がEnergy Finance Concentrationを開講したのが1998年。その後もCenter for Energy Finance Education and Researchと共に、エネルギー産業の要請に応える形でプログラムの整備が行われています。現在ではFinancial Strategy(Energy Finance)及びFinancial Risk Managementというエネルギープロジェクトのバリュエーション及びデリバティブを通じたリスク管理を習得する2科目を中心にEnergy Finance Practicum、Global Energy Transaction(2012年運用開始予定)等の実践プログラム、エネルギートピックをメインとして扱いFinance simulationを学ぶBusiness Analysis & Decision making、オイルメージャーを目指す学生から好評の石油業界に特化した会計学を学ぶPetroleum Accounting等、MBAプログラムの中に多くのエネルギー業界に特化したプログラムが組み込まれています。

 

また、テキサス大学は石油工学で全米#1ということもあり、他学部のプログラムの中にもエネルギー特化プログラムは用意されており、法学部、工学部生等と合同で講義を取るEnergy Law、Energy Technology And Policy等幅広いエネルギー関連プログラムを取得することが可能です。Top20と呼ばれるビジネス・スクールの中で、唯一このEnergy Finance Concentrationを提供しているのが当校であり、Clean Tech Concentrationを有しているのも極めて稀なビジネススクールではないかと思います。これらのConcentrationはEnergy系キャリアを志向する者にとっては非常に魅力的なオプションであると言えるでしょう。

Advanced Corporate Finance
コアのファイナンスの延長上に位置づけられているファイナンスコース。

 

企業評価手法、オプション、資本政策、M&A、コーポレートガバナンス等の多彩なトピックを扱う。中でもリアルオプションの比重が高いのが特徴。各トピックの講義が終了した後に宿題として練習問題が課され、その直後に関連したケーススタディを取り扱う。この講義、練習問題、ケーススタディのセットのサイクルで各トピックをこなしていく。

 

練習問題を解く宿題の分量も多く、取り扱うケース数も多いのでワークロードは高めだが、コース終了後にはあらゆるファイナンスポジションのベースとなる知識が身につくようにうまく設計されたコース。ファイナンス志望でなくともぜひとも取っておきたいコース。

 


Investment Theory and Practice
株式、債券、ポートフォリオ理論、デリバティブの4つが主要なトピック。

 

株式ではDCF(Discount Cash Flow)、マルチプル、配当割引モデル等を利用した株式評価手法について学ぶ。債券ではスポットレート、フォワードレート、イールドカーブ、デュレーション等の債券評価に関わる基礎知識について学ぶ。ポートフォリオ理論ではポートフォリオの最適化手法等について学ぶ。デリバティブではオプションのプライシング、先物・フューチャーズ等を利用したヘッジ手法等について学ぶ。

 

このクラスの特徴としては講義で理論だけを教えるだけでなく、実際に生徒に手を動かせることで理論の実践を体験させる点である。例えば、オンラインの模擬トレーディングソフトを使って債券と株式から成るポートフォリオに自分たちの判断で投資させ、そのパフォーマンスを学期を通じて他のチームと競わせる。学生たちは定期的にレポートでポートフォリオの内容を評価し、必要に応じてリバランスも行わないといけない。

 

学期の最後には自分たちのポートフォリオのパフォーマンスについてクラスの前でプレゼンを行う。それ以外には、任意の個別の企業を選択し、現在の株価が自分の行ったValuationに比べて高いか、低いかについてレポートを提出する宿題がある。証券投資について興味がある人には最適なコース。

 

 

Financial Strategies(Private Equity Focus)
プライベートエクイティの組成方法、運用体制、投資家との関係といったPEビジネスの概要に始まり、プライベートエクイティの評価方法、出口戦略までカバー。

 

講義とケーススタディを1対1ぐらいの比率で交互に繰り返しながら進めるので、学期を通じてこなすケースの数が多く、課題リーディングも分量が多いので、予習の負荷が割りと高め。ただ、取り扱うケースも比較的新しいものが多く、最新のプライベートエクイティ事情について興味がある人にはお勧めの授業。

 


Financial Strategies(Energy Finance)
エナジーファイナンス分野では著名なTitman教授とコンサル出身でFinance
modeling作成担当のButler教授の二人による、エネルギー分野にフォーカスを当てたプロジェクトファイナンスの授業。個々のFinanceの問題を大きな視点でとらえていくTitman教授と統計的・計量的手法で合理的な数字を求めていくButler
教授という対照的な二人の絶妙な絡みで授業は進んでいきます。

 

内容的には、カントリーリスク等のプロジェクトごとのリスクの評価とそれを踏まえた将来キャッシュフロー及び割引率の推計、将来のエネルギー価格の推移等に関する感度分析、プロジェクトに内在するリアルオプションの価値の評価、資本調達の方法やあるべき資本構成、リスク管理の考え方、事業者の比較優位の評価等を扱い、ケースは全て発電事業や資源投資プロジェクト等のエネルギートピックを対象としているので、エネルギーキャリアを志向する者には最適なクラス。教授のコネを利用してエネルギー業界の最前線(コンサルファーム、インベストメントバンク、エナジー関連企業等)に従事している現役の人々をゲストスピーカーとして招いてのレクチャーが何度かあり、理論だけに偏らない工夫がされている。

 

Valuation時のRiskの考え方、リアルオプションの活用等についてはどんなプロジェクトについても一定の普遍性があるので、エネルギー分野に特段、興味がない人にもお勧めのファイナンスクラス。

 

Financial Management of the Small Firm

通常のFinanceの授業は大企業を主に取り扱うが、この科目は個人経営のビジネスやStart-up企業等のいわゆるSmall Businessで発生する様々な問題について考えていく授業。

 

教授は、2011年、Businessweekにて「the most popular professors from the country's top 30 full-time MBA programs」の一人に選ばれたJim Nolen教授。教授自身も長く個人経営に携わっており、中小ビジネス特有の税金やFunding等の問題に特に精通している。自己の経験に基づく含蓄の多い話が聞くことができ、授業は非常に濃い内容で進んでいく。

 

授業は分厚いコースパケットに基づき行われていき、毎回多くのリーディングが要求されます。また、授業の70%はケースディスカッション中心となり、チーム単位でのケースに対する事前ディスカッションが合わせて要求されます。その他、実際の中小企業に対するコンサルプロジェクト(Case Write-upにて代替可)、2回のtake-home Exam、Mid-term Case Write-upが課されます。

 

トピックは、起業時の株式配分、金繰り、買収、株式交換、Exit、Venture Capital、LBO、Taxation、Valuation、International Business、Distress Situation、Ethics等非常に多岐にわたる。これまでに学んだ内容を違った観点で深く学べるため、Finance専攻の人には絶対お勧めの科目。またこの科目はSmall Business OwnerのExit/Harvestに注目している面もありアントレ/起業に興味のある方にもお勧めです。


Financial Markets and Institutions
マクロ経済の観点から最近の金融市場で起きている事象について解説する講義形式の授業。

 

教授はジョンソン政権時の大統領経済諮問委員会の委員長へのアドバイザーも務めたことがあるエコノミスト教授。2009年秋学期の授業では直近の経済不況を招いた要因の1つとされる住宅等の資産バブルの形成とその崩壊過程等について深く取り扱った。

 

指定教科書等はなく、代わりにFinancial TimesやWall Street Journal等の精読が課されており、金融に関する時事ネタについての造詣を深めるにもってこいの授業。ほとんど課題はないので負荷は軽いが、授業で取り扱ったトピックが試験で試されるため、毎回の授業への出席は必須のクラス。