クラブ活動体験談(中ノ森、Class of 2005)

クラブ活動には、Graduate Finance Association、Graduate Consulting Group 、Entrepreneur Societyなど、キャリアに関連したものも多くありますが、共通 の趣味を通じて世界を広げられるものに参加するというのも良いかと思います。

 

私は、留学前も日本でプレーしており、友達づくりというより、単純にサッカー がしたくて、MBAのサッカークラブに入りましたが、結局、留学中にできた多くの 友達はサッカークラブのメンバーでした。サッカークラブは、金曜日にクラブ内 の対抗戦、日曜日はAustinの地域リーグでの試合と、ほぼ毎週かなりアクティブ に活動しており、試合後もチームのメンバーと飲んだりで、かなりの時間をチー ムのメンバーと過ごしていました。サッカーは、プレー中に性格が出るので、そ れぞれの人となりが分かって面白いんですよね。南米人はやはりディフェンダー も含めて攻撃好きで上がりっぱなし。私は全体のバランスを考えてプレーするス タイルで、勤勉に大きな声で指示を出すので「コーチ」と呼ばれる米国人と共に 、二人でディフェンスを統率し、「Asian Wall(アジアの壁)」と呼ばれ(自称 し)ていました。

 

サッカーで培った人間関係は卒業後も続き、三人のメンバーの結婚式に呼ばれ、 ダラス、ペルー、ブラジルに行ってきました。ペルー、ブラジルでの結婚式は、 一週間しか違わなかったので、一回の旅程ですみましたが、それでも、自分のハ ネムーンの時の二人分以上の費用が掛かり、思わず苦笑いです。とはいえ、それ ぞれの奥さんは留学中も彼らと共にAustinに住んでいて、四人とも良く飲んだ仲 だったので、彼/彼女らの結婚式に参列できたのは良かったと思います。ブラジ ルで新郎のお母様とワルツを踊ったのも良い思い出です。

 

クラブ活動の良い所は、学年を超えた付き合いができる事にもあります。後輩の ペルー人は、日本に旅行に来た時には、我が家に二週間泊まっていました。テキ サスのサッカークラブは、毎年2月に、全米のMBAやロースクールのサッカークラ ブを集めてトーナメントを主催しており、その時は、我々OBで1チームを出してい ます。OBチームは、大抵、現役MBAチームに全く歯が立たず、惨敗続きですが、我 々としては、試合の結果よりも、同窓会を兼ねて毎年みんなが集れる場がある事 が嬉しいんですよね。

 

これから留学される方には、授業、クラブ活動を超えて、趣味やボランティアな どを通じて地元のコミュニティと交わる事をお勧めします。私は、無給でしたが 、地域振興のコンサルティング会社のリサーチインターンとして働く機会を得る 事ができました。米国での実際の勤務体験は、学校の授業とは異なり、新鮮な経 験でした。MBAのクラスメートは、国が違っても、やはり共通の感覚があります。 ですので、学校の外にも出て、その地域の方々の生活、文化に溶け込むと、学校 とは全く異なる経験が得られると思いますし、MBAはそうしたチャレンジをするの に非常に良い機会です。